高専から東大に進学するメリット・デメリットについて
このブログでは、筆者の経験を基に、世間のほとんどの方が知らない"高専から東大へ進学するルート"について、情報を共有していきます。
今回は高専から東京大学に進学するメリットとデメリットについて紹介していきます。
一般的な進学校から東大行く場合と比較しながら、高専から進学するメリット・デメリットについて説明していきます!
それでは今回の目次です。
高専から東京大学に進学するメリット
高い専門性を身につけた上で東大に進学できる
高専は5年間、専攻科に進学すると7年間かけて専門的な知識を叩き込まれます。
高専のカリキュラムではセンター試験のための勉強を行う必要がありませんので、幅広い教科について勉強する必要がなく、その分専門教科に特化して勉強を行うことになります。
また、座学のみならず実験は高専1年(高校1年相当)、研究は高専5年(大学2年相当)から行うことになるので、実験や研究を通して実践的な知識を身につけることもできます。
高専5年次(大学2年相当)から学会で発表することもあるくらいです。
こういった専門的な知識は大学に入ってから大いにプラスに働くことになるのです。
進学しやすい
過去の記事にて進学方法毎の難易度について比較いたしました。
この記事で述べた通り、一般的な進学方法に比べ、高専から東大に進学する方が遥かに合格する確率が高いといえます。
進学にかかる費用が非常に安い
こちらも前回の記事で説明させていただきました。
一般的な進学校から東大に進学するよりも高専から東大に進学した方が約800~1000万円ほど費用が安くなります。
これは高専から東大に進学するにあたって、塾に通う必要がなく高専自体の学費が国立大学の半分であることが大きな理由となっています。
いくらでも併願できる
高専からの進学ですと併願をいくらでも行うことができるので、他の国立・私立大学を複数受験することができます。
東大以外に旧帝大を複数受験することも可能なのです!
これは普通の受験ではありえない為、高専からの進学ならではの大きなメリットであると言えます。
高校ではできない経験を積むことができる
一般的な進学校と違い高専は自由度が高い為、高校に当たる年からアルバイト・インターンシップ・短期留学といった経験を積むことができます。
自分から動くことで、一般的な高校生ができないような経験を数多く得る機会を高専生は持っているのです。
高専から東京大学に進学するデメリット
大学2年次編入になってしまう
本来は高専5年(大学2年相当)から大学に編入すると大学3年次から学年が始まるのですが、東大では2年次から始まるシステムになっています。
分かりやすい言い方をすると、強制的に1年留年するようなイメージです。
これは東大編入の最大のデメリットと言うことができます。
一方、高専専攻科から東京大学大学院に入る場合には1年学年が下がるというようなことはありません。
進学するために必要な情報が非常に少ない
高専から東大に進学する方法は知名度がほとんどない為、進学するために必要な情報が非常に少ないです。
進学するための塾もないので、自分で情報収集を行い、受験対策を立て、勉強していく必要があります。
高専から東大に編入するのは毎年15名、大学院に進学する人数もそう多くありませんので、合格者から直接情報収集することも難しいです。
ただ現在はこのブログのようにインターネット上に様々な情報が落ちているので、そういったサイトを有効に使うことを強くおすすめします!
専門教科以外の知識に乏しくなる
これはメリットの裏返しなのですが、高専生は専門教科以外の知識は非常に乏しいと言わざるを得ません。
国語や英語といった文系科目や歴史・地理といった社会系の科目などは、受験勉強で一定量学習した大学生に比べ、知識量にかなりの差があります。
こういった科目についての知識が教養として必要と思う人は、自分で興味を持って勉強する必要があるでしょう。
モチベーションを保ちづらい
一部の進学高専を除き、基本的には1人で受験勉強することになります。
孤独な中で受験勉強を行う必要があるので、人によっては勉強へのモチベーションを保つのが難しいかもしれません。
また塾に通う訳でもないので、自主的にモチベーションを上げる必要があります。
まとめ
高専から東大に進学するメリット・デメリットについて紹介いたしました。
過去の記事でも説明したように高専から東大に進学するメリットは数多く存在しています。
最大のデメリットの学年が1つ落ちることに関しても、最高学府で1年多く勉強できると考えることもできます(専攻科から大学院に進学すればそもそも学年が1年落ちることもありません)。
今回説明したメリット・デメリットが進学の参考になれば幸いです。