高専と聞いて連想されるキーワード
このブログでは、筆者の経験を基に、世間のほとんどの方が知らない"高専から東大へ進学するルート"について、情報を共有していきます。
今回は高専と聞いて連想されるキーワードについてご紹介していきます。
そもそも知名度のあまりない高専という言葉ですが、そんな中でもよく連想されるキーワードがいくつかあります。
それらのキーワードが果たして実際と合っているのかどうかについて説明できればと考えています。
今回ご紹介するキーワードはこちら!
ロボコン
高専と聞いてよく連想されるキーワードです。
ロボコンとは、「ロボットコンテスト」の略称で、NHKが主催しているロボット競技です。
その中でも「高専ロボコン」は、全国の高専から学生が参加し、年末に地区大会や全国大会がNHKで放送されるため、一般の方が高専と聞いてまず連想するのがロボコンであると考えられます。
高専生全員がこのロボコンに参加している訳ではなく、あくまで部活動として一部の学生が参加しているのが実情です。
余談ですが、ロボコンのように普通校にあまりない部活動としては、プロコン(プログラミングコンテスト)もあげられます。
上記の様な部活動に参加すれば、実践的な専門知識が自然と身につくので、興味がある人は入ってみると良いかもしれません。
入試が難しい
一般高校の入試と同様に、高専毎にその難易度(入学偏差値)は様々です。
しかしながらその倍率はおおよそ2倍から3倍と絶対に無理な難易度ではありません。
普通高校や私立高校とも併願できますので、高専入試一本に縛られる必要もありません。
偏差値が高いと言われる高専については以下の記事をご参照ください。
入ってからの勉強が難しい(よく留年する)
高専には指導要領というものはありませんので、高専や教員毎に進むスピードや難易度が異なります。
しかしながら赤点のボーダーが60点で1年間に1つの教科でも赤点を取ってしまうと留年してしまうという決まりがあります(教員にもよりますが、再試といった挽回のチャンスは与えられます)。
進級のハードルが高いため、留年をする学生が多く、5年間で約1割の学生は留年するという実態があります。
将来の選択肢が限られる
入学した時に選んだ学科で5年間勉強することになるので、将来的な選択肢は限られるかと思います。
制度的には学科を移動する転科という制度や高専3年次に一般的な大学受験を行い進学するというルートもありますが、実際のハードルは高くあまり実行している人はいません。
将来少しでも理工系以外の職業に就きたいと考えている人は、一般高校に進学した方が無難かもしれません。
女子生徒が少ない
理系の学科が多いということもあり、全体的に女子生徒の割合は低いのが実情です。
しかし学科毎にその割合は異なっており、機械科や電気科には1クラス(約40名)に数人いるかいないかくらいで、化学系の学科では1クラスの約半数は女子生徒が占めている様なイメージです。
まとめ
高専と聞いてよく連想されるキーワードについて紹介してみました。
世間一般に出回っている高専のイメージは大体合っているというのが筆者の感想です。
もちろん各高専によって微妙な差はあるかもしれませんが、概ね今回ご紹介した特徴を高専は持っているのではと考えます。
今回の記事が高専進学の一つのご参考になれば幸いです。