大学編入について説明してみる
このブログでは、筆者の経験を基に、世間のほとんどの方が知らない"高専から東大へ進学するルート"について、情報を共有していきます。
今回は編入試験の概要について説明していきます。
編入とは
高専生は5年次を卒業した後、大学の理工学部の3年に入学(編入)できます。
一般的には大学3年次に編入しますが、単位の関係上、東大と京大は2年次に編入となります。
編入試験について
大学に応じて選抜方法は様々ですが、筆記試験+面接試験が一般的で、東大編入試験もこのパターンです。
一部の大学では、筆記試験や書類審査のみ(推薦試験)というパターンもあります。
推薦試験には「クラスの上位10%以内」といった条件が設けられていることが多いです。
試験の時期
編入試験は6月から8月にかけて実施されるところが多いです。
基本的に各大学試験の日程はばらばらで重なることはあまりありません。
一部の私立大学では、1月に試験を行うところもあります。
併願について
併願については過去の記事で少し説明いたしました。
一般的な高校生は国立大学では併願できないのに比べ、高専生は国立・私立大学を何校でも受験することができます。
その理由としては、試験の時期が大学によって異なるため、受験日が重なることがあまりないことがあげられます。
試験科目について
大学編入試験にはセンター試験はありません。
一般的な編入試験では、数学・英語+物理・化学・専門科目といったように2~5科目が課されます。
これは一般的な入試に比べかなり少ないと言うことができます。
受験費用について
受験費用としては、1校あたり3万円かかります。
これに交通費や宿泊費を足したものが実際に1校の受験にかかる費用となります。
勉強方法について
一般的に独学が中心となります。
理由としては編入専用の塾が基本的に存在していないためです。
一般的な塾で学習する内容と高専で学習する内容は異なる点が多いため、普通の塾では編入試験に対応することができません。
まとめ
今回は大学編入の概要について説明いたしました。
一般的な入試方法に比べて、異なっている点が多いということがお分かり頂けたかと思います。
一番の違いは併願がいくらでも行えるという点かもしれません。
次は大学編入の中でも東京大学の編入試験についてご説明できればと考えています。
今回の記事が今後の進路検討のご参考になれば幸いです。